低空飛行の航空日誌

何かあったことをつらつらと気の向くままに

beatmania IIDX 行脚記その3 福岡編

ちょうど一ヶ月ほど前、「なんだか九州に行ってみたいなあ」と思いながら職場で羽田発のLCCを検索してたら、スカイマークの福岡行きがあるのを知った。
その日自宅に帰って即チケットを予約して……という、今回は(というかいつものことだけど)勢いに任せきりの行脚。

高度10,000m、10kmの世界

航空機に乗るのは、4年前(2010年)の3月に宮崎で行われた学会へ出るために乗ったのが最後だった。
そのときはよく晴れていて、離陸直後に富士山がくっきりと見えて感動した覚えがある。というか、道中の空の様子はそのくらいしか覚えていない。座っていた席の位置も、当然ながらもう覚えていない。

今日は東京以西は雲が多い天気で、至る所に積乱雲などの雲の塊を見ることができた。
それらは一つ一つ表情が違っていて、もくもくとした格好の輪郭がはっきり出ててるものからなんだかのっぺりしてはっきりしないものまで勢揃いだった。
うろこ雲も2,3カ所で見ることができて、実に表情豊かな夏の空を楽しめた。

フライトシムで遊んだことがないからわからないものの、雲の描写はいくらCG技術が進歩してもそれっぽく見せることすらできないだろうと、わずか1時間半ばかりの間に何度も思った。
あれだけ凹凸や大小、輪郭の強弱が散在したものを、テクスチャやモデリングでカバーしきれるわけなどない。どうにかしようとして、なるものではない。
コンピューターは、西洋の人間が作り上げた「どうにかしようと思えばどうにかなってしまう」機械である。しかし所詮は人工物、自然を再現しようとしてもかなわないと、悟るには十分すぎる世界だった。

空の世界に携わる仕事をした人や、雲の魅力にとりつかれて写真を撮り続ける人の気持ちにも、共感できる感覚を持てたような気がする。
あと、空の旅をするなら秋冬や春ではなく、あえて夏にしたほうが面白いだろうとも思った。

福岡遠征

場所:G-STAGE小倉
小倉駅新幹線口を出て右に曲がってすぐ、リーガロイヤルホテルの手前にある「あるあるCity」の2Fにある。

音量が小さいというゲーセンマップの情報はあるものの、特段そうは感じなかった。短めの黒幕カーテンで四方を仕切られているので、個室にいるのとほとんど変わらない。
さらにそのカーテンがいい具合に遮音材の役割を果たしていて、音量は自分には申し分なかった。また使わなかったが、ヘッドホンアンプも取り付け済みだった。
皿がはがれていたものの、これも自分にとってはプレイに支障に来すレベルではなかった。
むしろボタンの沈み具合が少し難ありだと感じた。やや出来のいいメンブレンキーボードと同じ感じで、構造上はCherryの赤軸くらいになるのが理想と思う自分には違和感が大きかった。*1
プレイ内容は、Premium FREEで今日のイチオシ3曲と他1曲の合計4曲をプレイして、福岡行脚のメダルをゲット。

福岡遠征のよもやま話

本当はジーカム和白(わじろ)に行くつもりだったんだけど、途中乗換駅の香椎(かしい)駅でなぜか下車してしまった。
何か妙にそわそわと急ぐ気持ちばかり大きかったのは覚えている。今回の旅の道中は、急がずゆっくり回れ、というお告げなのだろうということを自分にたたき込むために、香椎駅から少しだけ歩いた。
(本当は、次の快速電車まで15分ほど待ちが出てしまったため)

国道3号の香椎交差点まで、駅前から歩いた。ここまで自分の足では7分。

道中に地元産の桃が売られているのを見つけた。福島産の桃は九州まで運ばれるらしい。

東京都内と近郊地域で見かける長野産・山梨産の桃も、こうして広い地域で売られていたりするのだろうか?と少し気になった。

小倉をふらつく

福岡行脚を終えて何もせず宿に向かうのは非常に忍びないと思ったので、小倉の街をふらつくことにした。
以前の自分なら、目的を終えたら即宿に向かっていただろう。でも今はそうじゃなくなった。何かないかなーと気軽な気持ちで、知らない街に来たらとりあえずふらふらと歩くのが楽しみになっている。

しかしでかい荷物を背負ったままというのはしんどい。なので駅のコインロッカーに荷物をたたき込んでから向かった。45Lの登山用バックパックに荷物をそれなりに詰め込んだ状態でも、300円のロッカーにたたき込むことはできるというのを学習できた。

そのまま小倉城口から出た。

出た先ではポチタマクラブという、子犬・子猫の里親捜しを活動目的とする団体が、子猫計10匹ほどをケージに入れた状態で展示していた。*2
そのかわいさに惚れ込んでしまったのと、活動を支援したいという気持ちが強くなったのもあり、500円を入れておいた。
少し話をして1匹の猫にも触らせてもらったけど、猫もいいな―と思った。なんといっても仕草がかわいい。犬は直接心がふれあう感覚がいいけど、猫は仕草が本当にかわいらしい。
その後アーケード街を発見したのでそこを歩くことにした。

18時前と飯時が迫っていたので夕飯を食べるところも見つかればいいなあ、と思いつつ中を歩き回る。荷物は持っていないのでさながら現地の人になりきった感覚さえする。
昔(とはいえ中学時代)友人からは「お前違うクラスに入っているのに違和感ないな」なんて言われていたから、もしかしたら完全に現地の人間とみられていたかもしれない。

そうしたら鳥町食道街なんてところを見つけた。これは入らざるをえない。

ここのイベント情報によると、小倉はなんだか焼きうどんの発祥地らしい。本当かどうかはわかんないけど。
焼きうどんでもいいか、とは思ったけど自分の心が「ううん、何か違う」と言っているので、それに従ってもう少し進んでみた。

福岡といえば博多ラーメンだろう、というのが歩きつつ見ていたチャットのログに流れていたので、「たしかにそうだよなあ」と思いつつそれでいい感じのところを探していたら、ちょうど良さそうなのが見つかった。お店の名前は「麵屋 まるいち」。
食べログなどを一切見ずに適当にほっつき歩いて、自分に合いそうなところを見つけたときの感覚は、まさに何とも言いがたい。

まるいちラーメンに煮卵乗せをいただく。これで700円。ラーメン単品なら600円。

腹が減っていたのと、そのおいしさにつられて替え玉を2玉も頼んでしまった。なお替え玉は一つに付き100円。
高菜(で合っていただろうか)・にんにく・ごまを入れて味に変化をつけながら食べたので、最後まで飽きずに食べられた。

門司港駅

食事後しばらくアーケード街を歩いてから、宿泊場所のある門司港駅へ向かった。


門司港駅は小さいがとても歴史のある駅である。詳細はそこらの解説サイトなどにゆだねることとする。
しかし今は改装工事中で、その駅舎外観を見ることはできない。以前(とはいえ2007年3月)来たときは改装していなかったので見られたから、実に惜しいことをしたと思う。

この後は宿泊場所にて体を休めつつ、これを書いている。本日分はこれでおしまい。

*1:そんな自分は、自宅ではRealforce 87UBを使っていたりする。キータッチにはかなりうるさいという自覚はある。

*2:小倉駅前のポチタマクラブについて:可愛い猫の里親探し|笑いと癒しの花ねこ日記