低空飛行の航空日誌

何かあったことをつらつらと気の向くままに

【IIDX行脚】長崎・佐賀編

残すところ長崎、佐賀、北海道となったSINOBUZでのIIDX行脚。

2017年8/26, 27に長崎と佐賀を行脚して九州地方制覇も達成したときの行脚日記です。
前回と打って変わって全体的にかなり平和な行脚となりました。行き先での大移動は相変わらすですが……(汗

8/26 長崎行脚

9時ちょっと前に羽田を出る便で、10時15分頃に長崎空港に到着。
その後レンタカー受付カウンターのバジェットレンタカーのところに行くと、ちょっと離れたところにある待合所でお待ちくださいとのこと。

今回はマーチでした。前回同様Bluetoothは対応していませんので持ち込んだBluetooth受信→FM送信をするトランスミッターで携帯の音声をすべてカーラジオに飛ばします。

このトランスミッター、お盆の帰省の時に持って帰ってきててよかった……*1

羽田長崎便は人気路線なだけことはあります。朝早い便なのに乗る人がたくさんいました。
あとで長崎出身の後輩に聞くと帰省は本当に大変とのこと。常に観光客との席の取り合いだそうで……聞いただけで疲れるなあと思いました。

一路長崎へ

車を借りたので長崎市内を目指します。

なお長崎空港のある大村市にもゲーセンがあり、そこで行脚できることはあとで知りました。事前の調査って大事だね……
前回の高知行脚も然り。

到着予想がちょうどお昼頃になるということなので、昼食も長崎市内で取ることにしました。バジェットレンタカーの店内で長崎ちゃんぽんのおすすめのお店があったのでそれを参考にしました。

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結局のところ「江山楼 長崎中華街本店」で長崎ちゃんぽんをいただきました。
しかしお値段1620円となかなかのもの。ただ味はさすがにいいです。具材も歯ごたえがあっておいしい。
リンガーハットも近い味と具材の食感であの値段なので本当に研究してるんだなぁ…と身をもって体感しました。

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このあとは長崎市内の観光…というと内容がわかりますね。原爆資料のお勉強が主の観光です。

まずは爆心地公園。かつて浦上天主堂があった場所です。原爆により全壊というか吹き飛ばされてごくわずかにその跡(下の写真)が残っています。

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この近くには当時の長崎医科大学で教鞭を執っていた永井隆博士が居を構えていましたが、原爆により焼かれて遺骨となった奥さんと奥さんご自身が身につけていたロザリオだけが残されていたとのことです(参考文献:ロザリオの鎖)。
あまりにも心が痛いです。いくらなんでも、という感じしかしませんでした。

ロザリオの鎖 (アルバ文庫)

ロザリオの鎖 (アルバ文庫)

 

続いては平和公園。ここには長崎刑務所浦上刑務支所がありました。
今はその基礎部分だけが残っています。

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鳩はそんなことは知らずこの日ものんびりと遺構の上を歩いていました。

このあとしばらく原爆資料館を見学。
広島と違い長崎の原爆資料館は資料展示に徹しているのがかえって好印象でした。
関連資料も多く様々な角度から原爆というものを見ることができる、とてもよい学習施設だと感じました。

次は出島へ。

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今では普通の町並みの一角でしかないですが、当時の出島の一風変わった雰囲気を味わえて満足でした。これが異国情緒というものなのでしょうか(後に続く北海道行脚で規模の違う異国情緒を味わうことになるのですが)。

市内の移動はずっと路面電車を使っていました。地元に密着した交通手段は、そこはかとなくあふれる生活感を味わえるので旅をしているという感覚を強く実感できていいです。

また市内観光中に噂で聞いていたものを見つけたので買ってみました。何なのかというと袋入りのかき氷。調べてみるとどうやら中国・九州地方でしか売られていない様子。

曇ってはいたのですが暑いさなかで歩き続けていたので、そのおいしさは格別でした。噂に聞いていたのをついに手に入れたぞ!というのももちろんあります。
ちなみにこのかき氷、友人によれば牛乳をかけるのもおいしいんだとか。試してみたい。

歩き疲れたのもあり、このあとは温泉へ。適当に探すと島風の湯(伊王島)があるというので行ってみました。
長崎市内からはだいたい30分で行けます。

湯に浸かっていた時間帯がちょうどよく夕暮れ時にさしかかり、昼には多めだった雲も適当な量に減った中で夕暮れを見ながら湯に浸かれたので非常に優雅なひとときでした。この後は事前に調べた情報によると、稲佐山からの夜景がきれいだということなので車を飛ばして戻ります。稲佐山の急すぎる坂を登坂して駐車場に着くなりうまいこと山頂に行くバスを捕まえて、そのまま山頂へ。

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夜の長崎市内を見下ろすのっていいもんですね。何か積もり積もったらとりあえずここに来てぼんやりしてればストレス発散できるような気がします。

夜景も見終わり、残りは長崎行脚となりました。
ただこの時点で21時と時刻も大分遅くなったのですが、まだ夕飯を食べていないのもありささっとホテルに戻ってから、歩きでアーケード街にいって適当なところを探しました。

魚と焼酎を頂きたいな…という欲望そのままに酒も料理も頂きます。

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「あれ…行脚は?」ご心配なく。このあとへべれけになったままで長崎行脚を達成しました。まあ当然のように撮り忘れてますが。

食事と行脚を終えた後は23時を回っていたので、酔い冷ましに袋入りのかき氷をまた買い、さっさとホテルに戻ってかき氷を食べてから軽くシャワーを浴びて寝ました(そうしたような覚えがある。かき氷を買って食ったのは確かに覚えているのですが)。

8/27 長崎観光と佐賀行脚。そしてあのワンコたちへ逢いに島原へ

さてこの日は大浦天主堂グラバー園を見に、朝から車で移動。
近くの駐車場に止めてからはひたすら歩きです。

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天主堂内は撮影禁止のため省略。ステンドグラスが本当に「芸術品」といえる存在感です。どこか神聖で厳かに感じられる空間に非常によく合っていました。
ただ、あとから来た中国人が堂々と中を撮影しまくっていたのは興ざめでしたね……英語でも撮影禁止と書いてあってそれを示す図まで貼り出されているというのに完全無視。
多分ツアーで来たんだと思いますが、マナーが悪すぎてそこそこ気分を害されました。

なお同じ中国人でも、富裕層はこういうのを嫌って(自分がそういう一員と見なされたくないので)わざと時期をずらしたりするらしいです。中国人がすべてこんな感じでマナーが悪い人ばかりだとは私も思いません。

大浦天主堂のあとは続けざまにグラバー園へ。つながっているのでそのまま入園できます。

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こちらは旧三菱第2ドッグハウス。ここの良さは建物自体ではなくここから見える景色にあります。

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このような感じで現在の造船所を一望できます。

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その後も園内をしばらく歩くと、

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おまちかねのグラバー邸へ。

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グラバー邸内部はこのような光あふれる空間もあり、心が癒やされます。

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さて長崎観光も一通り終えたので、今度は一路島原へ向かいました。
その島原は佐賀とは完全に逆方向です。長崎市内からも60kmを超える距離があり、1時間半はかかります。ではなぜこんなところまで足を伸ばしたのか?

それはこのワンちゃんたちがいるからです。

実家で柴犬を飼っていることもあり、柴犬は好きすぎてたまりません。街中で散歩している柴犬を見ると無性に触って遊びたくなるくらいです。

今回の行脚前にこの情報を知る機会があったので、今回長崎に行くなら行っておきたいと思って行くことにしました。

広域農道をひた走ること1時間半、島原市に到着。アーケード街近くに車を止めてGoogle Mapsとにらめっこしながら歩きます。
なお現地は真夏の昼下がりというのもあり灼熱Beach Side Bunnyの炎天下。人もうなだれる暑さの中このワンちゃんたちは出てきてくれるのでしょうか……?

ちなみにアーケード街の中は割と雰囲気がいいです。とてものんびりしています。

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歩いて5分くらいでしょうか、ワンちゃんたちがいるという場所に到着。

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しかし全く出てきてくれません。穴からちょっと奥を覗くと、家の軒下で暑さのあまりごろんと寝転んでいる3匹の柴犬が見えました。

そりゃそうですよね…車の外気温計でも35度と表示されるような暑さなんですもの。こんな時は実家の柴犬も日陰でごろんと寝転がって暑さをやっとの思いでしのいでいます。

それでも待つこと20分ほど、2匹がこちらに気づいて顔を出してくれました。
ほんの十数秒でしたが、頭を上に突き出して挨拶してくれたので「こんな暑い中ありがとうね、うれしいよー」と伝えながら頭を撫でられたのでなんとか目的を無事達成できました。

その後も10分ほどいたのですが再度出てくる気配はなかったので、来る途中に見かけたお店、伏見屋食堂さんへ昼食を食べに行きました。

ここでは皿うどんを頂きました。太麺か細麺どちらにしますか?と聞かれたのがすごく意外だったのを今でもはっきりと覚えています。

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今回は細麺でいただきました。味付けが比較的はっきりとしているのに塩分はそんなに多くないと感じるような、そんな絶妙な味加減だったように覚えています。
麺はしっかりと揚がっていて、食べ終わりでも硬さがほどよく残る一品だと感じました。
ただとても熱くて、口内をやけどしてしまったのでそこは注意です。そのくらい熱々で出てくるのですが味がいいのでなんとも思いませんでした。

ちなみに自分が頼んだ後でさらに何かを作り始めたと思ったら、ここを経営されているご家族が自分とほぼ同時に昼食を頂いていました。
小さい男の子を抱えながら食事を取られていたので、その子の歳をお伺いすると自分の姪より2歳ほど上のようでした。
私も姪の写真を見せながら会話するなど和気藹々と接していただけたのがとてもいい思い出の一つになっています。

またアーケード街近くには温泉施設もあり、その向かいには湧き水が出ています。
下の写真のところに水を汲みに来た方によれば、市内のあちこちにこういった場所があり、夕飯の時間前などになると水を汲む方で並ぶこともあるそうです。

湧き水はクセがなくてどこか甘みを感じるものでとても飲みやすく、おいしい水だというのがはっきりとわかるものでした。
真夏の昼下がりには最高の一品でした。

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さて目的を一つ達成したので佐賀行脚に向けて突っ走ります。
navitimeさんの教えにしたがい、諫早湾を突っ切り山の中をタイムアタックしてひた走ります。

そうしてたどり着いたのは、遊道楽 嘉瀬店。
ここで佐賀行脚と同時に九州地方制覇を達成。残すは北海道のみとなりました。

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このあとは車を返す前のガソリンスタンド探しでえらく手こずったり(空港近くのGSはどれもこれも日曜休業で、結局借りる際に渡された案内に書いてあったイオンタウン内のGSしかなかった)、17時50分ごろ発だと思い込んでいろいろ急いで空港に着いたら実は18時50分発だったというドタバタを繰り広げましたが、無事帰路につくことができました。

今回は266.3kmを15.04L、燃費にすると17.7km/lでした。

なお帰りの機内から見えた夕暮れはとてもきれいで言葉を失いました。
毎度フルサイズ機への誘いが半端じゃない……

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*1:前回はBluetoothで飛ばせなかったのでひたすらカーラジオでした