今回の行脚(旅)を通して思ったこと・感じたこと
のんびりしようよ
なぜか知らないけど、やたら急いでいる自分に気づかされた。
道中ありとあらゆるところで感じたが、乗り換えのはずが間違えて降りてしまった香椎(かしい)駅ほど強く感じた場所はなかった。
香椎駅で
当初は最初の経由地のゲーセン、ジーカム和白(わじろ)に行くつもりで香椎線に乗り換えるつもりが、よくわからないうちに改札を出ていた。
とにかく最初の途中経由地へ、という気持ちが強かったのは今でも覚えている。
改札を出たあとなぜか知らないけど、そのまま即座に鹿児島本線に再度乗ろうとして有人改札をくぐろうとした*1。
が、駅員さんはみどりの窓口の業務に当たりっぱなしで*2、窓口業務の合間を縫って改札の対応をする、という具合。
基本的に電車がくるまでは窓口業務優先、という感じだった。
これが東京だと、必ず改札口に駅員が立っている箇所がある。大都市圏の場合はそもそも、みどりの窓口と改札は互いに物理的に離れた場所にあるので、このようなことは起きない。
いつの間にか、人海戦術により徹底追求された効率性*3というものに慣れすぎていたようだ。慣れすぎて無駄に急いでも問題ないと思い込んでいたらしい。
それに気づいて、あえて次の快速電車がくるまでの15分の間、香椎の駅から少し歩いてリセットしようと思って実際にそうした。
その他の場所で
錦帯橋で、川で遊ぶ子供や釣りをする人、周囲を見渡していて思ったこと。
『自然と触れ合う環境が身近にあるところは、時間の流れだけでなく気持ちまでゆったりとするのでは?』
実はこの話、実家の裏手に川が流れているので、かなりの頻度で何気なく体感していることだった。
長い間ずっとそうだったから、慣れていて表立って感じることはなかった、ということだ。
周りの自然を見ていたって何かが大きく変わるわけじゃない。でもただぼうっとその景色を見たりその場にいると、かなり時間が経ったと思ってもそうでないことがよくある。
だから気持ちはゆったりとしたものになりやすい。
これはなにも錦帯橋に限らず、往路の航空機内から空をただ眺めているとき、門司城跡へ行くための道中、出雲大社に行く道中や到着して境内地内を散策しているとき、果ては鳥取でイオンタウン日吉津から伯耆大山駅までの復路で、田んぼがひたすら続く田舎道を歩いていてずっと感じたことだった。*4
そんな日が3日半も続いたので、それなりに心の充電はできてきていた。
大阪と名古屋周辺で
4日目、松江から伯耆大山・岡山と経由して、大阪に抜けたときのこと。
その圧倒的な人の数、喧騒、建物の密集度にただ圧倒されるしかなかった。
とにかく隙間がない。ほっと一息入れられそうな隙間を、そこに流れる空気から感じられない。息苦しい。
日々疲れる理由がわかった気がする。職場の内外が常にこうなのだ。気が休まるわけがない。
心と体は一心同体、とはよく言ったものだと感じた。それまでのんびりと落ち着いていた気持ちが、東京で過ごしているときと変わらない感覚に一気に引き戻されるのを強く感じると同時に、猛烈な違和感に苛まされた。
それまで充電されていたものが、一気に放電されていく感覚もした。短絡、ショートしている。放電される速度が明らかに異常だった。
都市ではこの隙間のなさを、人の数や建物の密集度、広告から見て感じ取れる商売とされている行いの数々や、今そこにいる多数の人々が成す喧騒から感じ取れる。
これを、松江から大阪へ向かうにつれ、次第に強くなってきたと感じていたのだ。裏を返せば(実際見た目でも)エネルギッシュだが、その中身はほぼ空洞と感じ取れるくらい、何かに乏しく感じ、また虚しくも感じる。
虚しく感じるから、放電の速度があまりに速いのかもしれない。
最終日、名古屋に立ち寄ったときも全く同じことを感じた。とにかく息苦しい。
一体なんなんだ、この収まりきらず常に溢れるどころか無駄に噴き出している何かは……
特記事項として、大阪から名古屋間では、閑散とした辺りを見ても山陰と同じような隙間をあまり感じなかったことだけは付け加えておく。つまりは都市化しているということ。
今東京で
東京に戻ったときはそんなことを感じなかった。もう住み始めて3年経つし、そもそも以前からよく遊びに来ていて、いつの間にか慣れていたからだろうと思う。
慣れとは怖いものだと感じる。
今は仕事が終わったあと、19時くらいに戻ってきてゲームで遊んでいるが、あっという間に時が経つ。
じゃあ職場は、といえばひどいと騒音の目安で70dBくらいに達することがよくあるという、事務職ばかりいるはずなのに劣悪な環境なので、落ち着いて仕事などほぼできるわけもなく、丸一日何か見えないものにかき立てられながらという状態である。*5
それもあり、旅のあとでは何か違う、と思いながら過ごすことが多くなった。そもそも休職前後で大きくものの見方は変わったけど、今回の旅でそれがよりはっきりした格好になった。
都市と田舎の比較から
騒音と情報が作り上げる仮想と現実の混合空間は、人間の気力を消耗させるには格好の材料である。
それは休職前の体調が悪いときに嫌というほど感じた。
都市にはこの手の材料がごまんと揃っている。欠けているところなどなく、嫌な意味で五体満足である。
だから都市で気力は消耗される一方で、田舎に隠遁すれば回復するのが当然である。
ただ田舎でも、都市を向いた生活ばかりしていれば、気力は消耗すると感じる。
東京に出てくる前の自分がそうだった。
ネットでよくわからない情報収集にいそしみ、twitter・mixiなどのSNS、IRCでのチャットにゲームと仮想空間三昧に、歩かず車ばかりでの移動、何か遊びを持たすことも知らずひたすらに目的を達成するための効率性追及、etc……
それに汚染されすぎた結果が、学生時代での友人の少なさと下手な会話の交わし方に現れ、果ては不眠症からうつというところまでたどり着いてしまった。
後者は今になってようやく解消されつつある。今回の旅で今後どこに気をつければいいのか、どういう要素を自分の活動の中に取り入れ、また捨てたらいいのかというのが大まかに掴めた気がする。
今後は大まかに掴んだものを少し細かく分類するために、もう少しこういう時間を設けたい。
(余談)昔と今のインターネットという場所
インターネットは10年ほど前、現在の都市に近い要素を持ち合わせていなかった。各個人が面白いことをしては公表したり、どうでもいいバカらしいことをしていたりした。しかもそれが今日のように『それは法律で云々〜』という、無駄なまでにただ表面的な法律遵守主義がまかり通っていなかったので、非常に面白い空間だった。
仮想空間なのに自然体でいられるような、謎の空間だったと思う。黎明期の実名でインターネットを使っていた頃は利用者層が限られていたこともあり、もっと異なっていただろう。*6
今は実際に都市で見かける大量の広告や人々の活動と同じで、どれだけ自分の声を遠くまで飛ばせるかを、徹底的に法律遵守主義に則って競い合うだけの非常につまらない空間になった。ただ現実空間をごっそりコンピューターネットワークで構成される空間上に持ってきただけになった。
だからアフィリエイトを使ったサイトの同業他社(他者)潰しに明け暮れたり、どうでもいい記事をひたすら水増ししてさも「私はこれだけ知っています、すごいでしょう」といわんばかりの記事に厚化粧したりするのである。
さらに自分の声が飛べばいいから飛ばし記事は平気で書くし、ミスリードをわざとやってアクセスを集めたりもする。
もちろん儲けられれば(自分の声が飛べば)いいから法律のことなんて考えない、詐欺などの非合法活動も出てきた。昔からインターネット上ではあった話だがより顕著になった。それも今までより高度になった。
そんな空間は都市と同じで疲れるだけなので、用途を限定して使って自分を守るしかない。必要以上に使いすぎて逆に使われないようにするのが望ましいと、今回の旅と自分のこれまでの病状の推移を振り返ったあとではそう思うようになった。
*1:青春18きっぷは有人改札のみ通れる。自動改札機は通れない。
*2:どっちも重要な業務だから仕方がない
*3:出札と改札を別の場所にし、出札の対応速度も上げるために複数の対応カウンターを設置すれば必要人員はおのずと増える
*4:伯耆大山駅まで歩く道中など2.4kmで30分もかかって『本当は間に合わないんじゃないか?』とさえ思ったが、実際そんなことは杞憂に過ぎなかった。
*5:営業部門の電話がダイヤルインではなく部署代表番号だけなので20台近くの電話が一斉に呼び出し音を鳴らす、おまけにやたら大きい声で話す人ばかり揃っているというのが主要因
*6:黎明期にインターネットを使っていたのは、大学等の研究機関くらいだけだった
beatmania IIDX 行脚記その7 京阪神・中京圏編
特に見たところもなく、ただひたすら2府5県(西から順に、兵庫・大阪・京都・奈良・滋賀・岐阜・愛知)を、わずか1日ではしごした比類なき作業ゲーだったので、簡潔に。
大阪9時半スタートで、名古屋は19時終了でした。
プレイモードは全部Free。Premium Freeじゃないです。2曲しかできないアレです。こうしないと時間がどう考えても足りません。
行動時間枠の拡大とスケジューリングをうまくやれば、和歌山・三重も入れることができるでしょう。
しかし、おすすめはしません。道中どこかで体力が尽きるのがオチです。
私の場合4泊5日分の装備も背負っていた(だいたい10kgくらいでしょうか)こともあり、これだけでもまさに苦行でした。
なお最短距離で済まそうとしても、片道で和歌山は大阪から約1時間半、奈良は大阪・京都双方から約1時間、三重は名古屋からやはり約1時間かかります。
滋賀で西半分と東半分*1に加えて和歌山という形に分ける、もしくは奈良で同様に分ける*2ことをおすすめします。
なお、『分ける』というのは、続けざまにやるなら分けた場所で1泊する、という意味です。くれぐれもお間違えのなきよう。
この地域を行脚した感想
こんな行程、最終日に突っ込むんじゃなかった。明日から仕事だというのに。
しかし、苦行マニアには大変おすすめである。共鳴してしまった人は、ぜひ和歌山と三重も組み込んで1日で回って、苦行を楽しむがよい。
兵庫県
行脚メダル撮影に相性のいい、LCD筐体がアクセスのよい山陽本線沿いには皆無に近い地域です。
基本的に山陽本線沿いはCRT筐体ばかりだと思ってください。
駅から近くてLCD筐体なのは、『ラウンドワンJR尼崎駅前店』だけです。メンテナンスは都市部のラウンドワンにしてはがんばってます。1台しか設置しておらず、メンテナンスに集中できているためでしょうか?
ストロークも確保された軽めのボタンです。
大阪府
さすがに大都市圏だけあり、LCD筐体は数多いです。
おすすめは『アミュージアム茶屋町店』。LCD筐体1台の他はすべてCRT、しかしCRTの状態がどれも良好という、今時かなり珍しいところです。
IIDXも5台と多く、どの筐体も爆音仕様です。人が少ないときはエフェクターなしで十分聞こえます。
メンテナンス状況は文句のつけようがありません。
メダル撮影のためにLCD筐体で遊んだあとCRT筐体でプレイしましたが、輝度落ちや画面焼けがなく非常に良好な状態(ただし使用日数上画面の歪みはわずかにあります)が保たれていて、まさにCRT信者の理想郷というゲーセンマップの言葉がそのまま当てはまるのを実感しました。
大阪府 昔のお話
かつては『ニューウメダ』が定番のお店だったんですが、今はそうでもなくなってしまったようです。
ちなみに6年ほど前(15 DJ TROOPERS稼働中のとき)の話です。当時一度行ったのですが、どんな感覚だったかは忘れてしまいました。
奈良県
奈良は生駒(いこま)山・京都府木津川市付近に設置店舗がないため、どうしても奈良市内まで行く必要があります。
これが片道約1時間かかる理由です。
徒歩圏内でLCDは『アミューズメントCUE 奈良三条店』。ここはIIDXが隔離された場所に設置されているため、爆音仕様に近い状態です。
人がいなければエフェクターなしでいけます。ヘッドフォンアンプも設置してますが、使わなくてもいいような……。
メンテナンス状況は良好です。ストロークも確保された軽めのボタン。
京都府
駅から近いのは『PLAYLAND KING 七条店』。
地下通路経由がおすすめですが、京都駅が巨大迷路なので迷います。
大阪より迷うって、どういうことだよ(経験談)。
行き方
京都駅改札から、地下2階の地下通路へ。
京都市営地下鉄烏丸線 京都駅(B2Fへ降りたエスカレーターから見て右側)を目指して地下通路を進む。
烏丸線京都駅の改札が見えた段階で、左に曲がり直進。
やがて左手にヨドバシカメラ京都店の地下入り口が見える。これも直進。
地下通路終端地点で、烏丸七条交差点出口(左側)を出る。
そこから直進約1分。
事故発生
LCDの輝度が落とされて(落ちて?)いる筐体だったため、リザルトからの画面遷移演出でAFが迷子になり戻ってこなかった。
3台ありますがプレイしたのはもっとも奥手側。正面から見て最も右側の筐体。
同じことをしようと思う方はご注意ください。(いや、フォーカス固定できる機材使えばいいですやん……というのは正論ですが、荷物になるのを考えましょう)
滋賀県
駅から近く、それなりに条件のいいのは『AGスクエア大津店』。
滋賀県は全体的に駅から遠いところに集中しています(徒歩10分が最低ライン)。電車の便はいいのですが完全に車社会のようです。
ここは徒歩圏内でメンテはまあ良好ですが、何せボタンが半バネ抜き(ストロークが極端に短い)なので、気に入らない方は気に入らないでしょう。実を言うと私も好きではありません。
が、短時間で数多く行脚する必要がある場合、ここは逆に立地上の条件がもっともよいところになります。
岐阜県
条件のよいところは、『アクセス柳ケ瀬店』。
大垣は駅から近いところにあるのですが、そこにどうやらマナーの悪いプレイヤーが多いようです(詳細はゲーセンマップを参照のこと)。
このため岐阜まで出たほうが環境もよく、名古屋も狙いやすくなります。何せ名古屋から新快速でたった2駅です。
岐阜駅の場合、駅付近にはないのでバスを使います。使うバス乗り場は8、12、13番。柳ケ瀬停留所で降り、すぐ左に曲がってひたすらアーケード内を直進すると左手にあります。
なおバス運賃は片道210円。徒歩では20〜25分が目安となるくらいの距離なので、暑い季節は無理しないほうが無難です。
ゲーセンマップではjubeatの隣にあって音が聞こえにくい、とのことですが、現在はどの音ゲーからも完全に離れた位置に設置され、良好な環境になっています。
SPADA筐体をベースに、メインの7つのボタンだけ旧タイプのものを使用しているカスタマイズ筐体です。メンテナンスは良好。
愛知県
最も駅から近いのは『コムテックタワー』。
しかしこれまた駅が迷路になっていて迷います。
桜通り口(2階)を出たら右に行き、階段を下りて駅前通に出ます。駅前通に出たら右に曲がってまっすぐ進み、名鉄名古屋駅ビル前の交差点を地下道で反対側へ渡り直進。
地下連絡道は戻りに使うのがよいでしょう。行きで使うと問答無用で迷います(実際迷いました)。
駅に近いというのもあり、夕方あたりは各機種が多くのプレイヤーで混雑します。午前中に行ったほうがいいでしょう。
メンテナンスは良好です。2台設置されていますが、左側の筐体はすぐ左隣にドラムマニアが置いてあるので、プレイヤーがいるときは聞こえにくくなります。
beatmania IIDX 行脚記その6 鳥取・岡山編
本当は兵庫と大阪も入れる予定だったけど、移動の疲れで面倒になり飛ばしたのでした。
宿泊場所が本格的な温泉(しんじ湖温泉)だったので豪華な朝風呂に食事と、これまでで最も条件のよいスタートとなった。
鳥取行脚
イオンモール日吉津(ひえづ)内の、アミパラ米子店にて。
きちんと休めて調子が結構よかったので、 ☆11も2曲ほど手を出したがかなわなかった。
七段に手を出してみるもこれまたかなわず。手が動かないのと、配置がごちゃごちゃしたものを落ち着いて見定めて捌くというのができない(実は後者は仕事でも出ている問題である)のが原因とわかっているが、どうすればいいのやら。
往路はタクシーだったが復路は歩いた。荷物が重かったこともあり30分かかった。距離も2.4kmとなかなかだったが、道中の田んぼが広がる景色と、吹き抜ける風に精神的に癒やされた。都心で仕事をする生活では決して得られない感覚である。
メンテナンス状況
島根のときと同じ。ただ、皿は内周部がはがれてきていると感じた。皿の内周部を触ると妙なしわがあるので、内側からはがれてきているのは確かなようだった。
ボタンは山口・広島・島根と続いてほぼ同じ感じで、文句のつけようがなかった。
音量も問題なく、他の音ゲーが筐体の背中合わせか、やや離れたところに置いてあるので、たぶん気になりにくいと思う。少々うるさくても自分の背中側が壁なので、IIDXの音がちょうどよく反射して聞こえやすい。
鳥取行脚のよもやま話
行きのタクシー内で、伯耆大山(ほうきだいせん)駅の出口増設について。
イオンモールは駅の出口の反対側にあり、現状では大回りして向かう必要があるのに気付いたのでこの話題を選定。
自分:「伯耆大山駅は、反対側の出口を設けようという動きはこれまでにあったんですか?」
運転手:「ないねえ、そもそも日吉津村から出口設置のための費用が出るとは思えないんだなあ」
自分:「それはまたなぜです?」
運転手:「まず、伯耆大山駅自体の利用者数が少ない。朝と夕方に学生と通勤客が一気に使う以外は、一日で数人しかいない。そんな状況だし、私らタクシーの運転手も、配車の時に駅のどちら側か改めて聞く必要が出るし、乗客待ちも出口が増えたら両方でやらないといけないから、負担が大きくなってしまう。中高生たちがイオンモールに遊びに行くのに歩いているのはよく見るけど、駅の反対側をよく使うのはそのくらいだしねえ」
自分:「それを考えると、たしかになさそうですね……」
下手にやらない方がいい、というか現状で特に困っていないから何もしない、ということのようである。まあ地元の人が言う駅の利用者数や利用傾向の面からして、出口の増設なんてまず無理なわけですが……
岡山行脚
これまたイオンモールは倉敷店の、ユーズランド倉敷店にて。
これでイオンモールは3県連続訪問となった。
ここはPremium Freeの設定が破格気味である。地元でも最大は17分292ptだったはず。
20分もあったら、運良く行けば15曲以上は回るだろう。その前に疲れて手が動かない、立っているのが辛くなる、というのがオチだとは思うが……(15分でやって10曲ほど回したが、手や足の他に眼も疲れて参ってしまった)
ここでついに中国地方制覇を達成。
段位と自分
行脚で移動に困らない(実際どこに行こうが乗り換えとか全く苦にならない)辺りたぶん皆伝なので、プレイの段位にはこだわらなくてもいいんじゃないのかと思った。
山陰は、そういうふうに思わせてくれるような空気が流れている土地。自分には合いそうな気がした。
大移動
本日の移動は松江から、イオンモール日吉津の最寄りである伯耆大山、その後伯備線と山陽本線を経由して大阪までである。
移動距離は鉄道だけでも364.5km(ジョルダンで乗り換えを調べた結果)。全日程中、3番目の長さ。
ちなみに1番長いのは1日目の羽田から福岡を飛ぶ日程で、2番目は最終日の京阪神・中京圏行脚と名古屋からの帰宅ルートをあわせたもの。
大移動の道中にあった話
伯備線(米子〜倉敷)の道中、同じく青春18きっぷを使って鉄道を使った旅をしている人と話す機会があった。
いろいろ話すと、昨日は鳥取に行き砂丘を見たが雨で残念という感じになり、今日は鳥取から同じく伯備線を経由して大阪を目指すという。
彼らもリュックを見るなり「テントでも入ってるの?」とたずねてきたが、そんな装備はない……ノートPCとルーター代わりのスマートフォンに、メインのスマートフォンとガラケーというモバイルセットなら完備しているのだが(汗)。
でも時間ができたときにやる18きっぷの旅は、テントなどでやるのもいいかもしれない。あるとき、早朝道の駅に寄ったときに自転車で旅行している二人組の人が、道の駅に寝泊りしてるのを見たことだってあるし。
彼らは、そんな旅の仕方に改めて気づかせてくれた恩人のように今は感じる。
都市と田舎
「今の自分でいいんだ」と思わせてくれるような空気が流れている土地が田舎かと思う。
逆に、どこかで「こうでなくてはいけない」と思わせるような空気が流れていればそれは都市だと思う。
前者は時間の流れもゆったりした感じがする。後者は逆。なんか忙しいし妙に何か思い詰めてしまうような空気さえ感じる。
山陰は全体的に「まあゆっくりしなよ、何にもならないものはなんにもならないし」という雰囲気を感じたが、それが新見(岡山県)あたりから先、倉敷のほうは同じ地方でも「ここはこうでなくてはいけない、合わせなくてはならない」という雰囲気をどことなしに感じた。
それは家の密集度だったり、街にある広告や商店を見て思うことだったりする。だから明確に言葉で表せ、といわれてもできる気がしない。
どうしても気になるなら、実際に見るのが早いと思う。ただ、衛星写真では難しいと感じる。やはり現地を自分の目で直接見るのが一番いい。
故郷東北の地には、山陰のようにゆったりとしたような場所は少ないと感じる。ずっと住んでいたから感じないだけかもしれない。だからといって山の中になると、今度は全く人がいないので極端である。
隣の芝生は青い、というやつなんだろうか……
beatmania IIDX 行脚記その5 島根編
寝不足でやや波乱続きな一日だったと思う。しかし宿泊場所は奮発したため翌日は立て直せた。
特急やくもでGo
福山まで進んでいたため、当初の予定より遅く出られるから楽だろうと思っていた。
が、いろいろあって寝たのが遅くなったのと、昨日の歩き過ぎがダブルパンチで襲ってきて、コンディションは今回の道中で最悪となった。
倉敷発やくも7号(10:30ごろ発だったと思う)に乗る予定が、乗り換え時間5分しかない中で前に並んだおじいさんが超トロトロペースの会計で時間を食い、さらに自分の格好を見たその売店のおばちゃんと少々の会話をしたら遅れてしまった。
結局当初の予定通り、出雲市着が14:30ごろのやくも9号で向かった。
会話内容
おばちゃん:「登山でも行くのかい?」
自分:「いや登山じゃないですよ、そもそも半袖だから登山はNGですよー」
おばちゃん:「そのリュックといい、靴はトレッキングシューズだしてっきり登山かと思ったよ。ところでどこまで行くの?」
自分:「靴もそれなりのを履いておかないと足が痛くなってしまうんで。これから出雲市まで行きます」
おばちゃん:「そうかい、是非お気をつけて」
出雲市といえば
beatmania IIDX 行脚記その4 山口・広島編
門司港駅8時26分発、和布刈(めかり)方面のバスに乗って、関門トンネル人道口 門司港側を目指す。
だいたい20分ほどで到着するが、和布刈公園前という少し手前のバス停で降りて歩くと、軽く周辺散策をしながら10分くらいで到着できるのでそちらのほうがおすすめではある(実際にそうした)。
門司城跡を尋ねる
今回の行程上で初の苦行となった。何せひたすら急な坂を登る羽目になった。車道の基準でいえば、たぶん勾配が13%とかそのくらいの坂がずっと続く。
行き帰りで過ぎていった車のどれもが、唸りを上げつつ上る坂。プリウスに至っては本当に唸りを上げながら上っていた。そんな勾配である。
こんな坂道が続くこと20分強、門司城跡入り口は間もないという案内が見えた。救われた……と思った。
が、そんなに甘くはない。急峻な山だけでできた関門海峡の門司港側は、防備の面から見れば侵略しようとする敵の体力を奪うのには大変効果的だったのだ。
登坂の苦行はまだまだ続く。門司城跡入り口の案内板からさらに12、13分ほどかかる。
朝からシャツをびしょびしょに濡らすほどの汗をかきつつ、頂上へ到達。
眺めはどうかというと、木が生い茂っていてあまりよくない。冬場なら枝が邪魔になるくらいで見渡せるとは思った。
隣にはNTTの無線送受信所があるという。近くまで寄ってちらっと見てみた。
NTTドコモの基地局だそうな。マイクロ波と海底ケーブル中継でもやっているんだろう、たぶん。
一応パノラマビューも。何もないところですが。
降りるときにあまりに汗がひどかったため、道中にあった駐車場に設置されていた水栓を使って顔を洗った。
関門トンネルを越える
電車では通ったことがあるので徒歩で越えることにした。写真は門司港側から。
下関まで抜けて、スタンプ台があるのを見て気がついた。
「門司港側やってないじゃん」と。
なので下関側のスタンプを押し、戻る。門司港側でスタンプを押したらまた下関側へ。
関門トンネルを徒歩で1往復半した。所要時間、これだけでおよそ40分(片道約12分)。
山口行脚
下関駅までバスに乗って移動した。到着したときで、時は既に11時半を過ぎている。当初の予定では10時半あたりには下関を出ているはずだった。
もう面倒なので下関で山口行脚を達成させることに。
場所は『GAMEパフェ』さんを選んだが、ショッピングセンター内の移動がすごくわかりにくい。駅から最も近いんだけど迷いやすい。実際10分近くショッピングセンター内をうろうろしていた。
すでに予定時刻を大幅に超えていたのと、1回目のプレイ結果が事故だらけ(Premium Freeで5曲中4曲がFAILED)だったので、2度プレイした。プレイ終了後は12時を回っていた。
行程練り直し
新幹線を含めたルートで、改めて途中の目的地である岩国までのルートを探り直す。すると信じられない結果が。
小倉まで普通電車で戻って、そこから新幹線で広島まで行け。
その通りにした(するしかなかった)ので結局1日で関門トンネルを2往復半することになった。
徒歩・電車・新幹線で越えたので、もしさらにバスなどを使って車で突破もしていたら、一日で利用可能な交通手段すべてで関門トンネルを突破していたことになる。
ある意味で惜しかった。
この日の昼飯
ふくめし*1を買いたかったのだが、あいにく売り切れとのこと。
今は土日祝の休日のみの販売で、やはり人気が高く午前中で売り切れてしまう感じの様子。
立ち食いそば・うどん屋を兼ねるおばちゃんが言うには、
『おすすめは瓦そば弁当ってのがあるんですよ。変わり種だしひもを引っ張ると温まるやつで、結構珍しいと思いますよ』
とのこと。お値段は1000円。下関駅改札内の売店のおばちゃんいわく、「それは最近新しく出た物だったと思いますよ」だそうで。
新幹線に乗ったらすぐ食べるために、ひもを引っ張るのは乗車5分ほど前の待ち時間のうちに行った。
もみじおろしと海苔もついているのでかなりさっぱりと、それでいてタレは甘めである。それに具がよく合う。
でも次はふくめし食べたいな―、と思う。
錦帯橋
岩国といえばこれ。岩国にある空港の名前も「岩国錦帯橋空港」と名乗るくらいの代名詞的存在。
川では釣りや水遊びをしたり、のびのびしている。地元でこれができる場所は相当山奥に行かないとないので、市街地からさほど離れていない場所にあるのはうらやましい限り。
実際こうやって見たり、テレビ越しに見ている限りでは、生活圏に自然が密着している度合いは西日本のほうが高いと感じる。
逆に東日本は無駄に都市化ばかり進んでいる気がするが、逆にあまり手が着いていないところは全くといっていいほど手が着いていない。ようは極端である。
さくっと見て次の目的地、宮島へ。
宮島
岩国から電車で約25分、さらに宮島航路で約10分でいける。玄関口となる宮島口駅は、広島と岩国のちょうど中間地点でもある。
宮島といえば厳島神社だけど、鹿もおもしろい。黄昏れているように見える鹿がいたので思わず1枚。
大鳥居は満潮の時刻が近づきつつあり、潮が満ちてきていたので入れなかった。
宮島で食べたもの
販売場所がわからないのと、商店街の場所へ17時頃と遅い時間に入ったためか、鹿せんべいだけは押さえられなかった。
食べたものを画像でご紹介。
通常牡蠣はどのお店も2粒だけど、なぜか今回食べたお店では自分だけ「一つ粒が小さいのでもう一粒はサービスです」となって3粒になった。
福山へ
この日の最終目的地、福山へ。福山では友人がお出迎え。
アミパラキャッスルにて広島行脚を達成。
メンテナンス状況
特に問題なし。皿もちゃんとメンテナンスが行き届いていて、はがれもない。
ボタンに関しては下関とまったく同じ。
音量は、行った時間が22時ごろと遅かったこともあり、他の音ゲーがほとんどプレイされていなかったため、これまたPlay Volumeのみ抑えめにしても十分聞こえる程度。
ただ、Rbとjubeatがすぐ隣にほどなくして設置されているため、両方がプレイ中の場合は音量の面でややきつい可能性あり。
その他、福山よもやま話
替えの服がなくなり、洗濯しようと友人にコインランドリーに連れて行ってもらったら、一番手頃な洗濯機が故障していた(運転させて気付いた)。
真夜中2時頃にも関わらず呼び出しに応じ、対応して頂いたオーナーさんには頭が上がりません。オーナーはおそらく70代の老夫婦さんでした。
で、洗濯していたら午前3時になって翌日寝不足になった。そのためか島根で大失敗をした。
大事故:睡眠不足で判断力が超絶的に低下していたため島根行脚のメダル撮影に失敗ちゃんと撮影されていたのに勘違いして停止押した直後に流れる行脚メダル……
beatmania IIDX 行脚記その3 福岡編
ちょうど一ヶ月ほど前、「なんだか九州に行ってみたいなあ」と思いながら職場で羽田発のLCCを検索してたら、スカイマークの福岡行きがあるのを知った。
その日自宅に帰って即チケットを予約して……という、今回は(というかいつものことだけど)勢いに任せきりの行脚。
高度10,000m、10kmの世界
航空機に乗るのは、4年前(2010年)の3月に宮崎で行われた学会へ出るために乗ったのが最後だった。
そのときはよく晴れていて、離陸直後に富士山がくっきりと見えて感動した覚えがある。というか、道中の空の様子はそのくらいしか覚えていない。座っていた席の位置も、当然ながらもう覚えていない。
今日は東京以西は雲が多い天気で、至る所に積乱雲などの雲の塊を見ることができた。
それらは一つ一つ表情が違っていて、もくもくとした格好の輪郭がはっきり出ててるものからなんだかのっぺりしてはっきりしないものまで勢揃いだった。
うろこ雲も2,3カ所で見ることができて、実に表情豊かな夏の空を楽しめた。
フライトシムで遊んだことがないからわからないものの、雲の描写はいくらCG技術が進歩してもそれっぽく見せることすらできないだろうと、わずか1時間半ばかりの間に何度も思った。
あれだけ凹凸や大小、輪郭の強弱が散在したものを、テクスチャやモデリングでカバーしきれるわけなどない。どうにかしようとして、なるものではない。
コンピューターは、西洋の人間が作り上げた「どうにかしようと思えばどうにかなってしまう」機械である。しかし所詮は人工物、自然を再現しようとしてもかなわないと、悟るには十分すぎる世界だった。
空の世界に携わる仕事をした人や、雲の魅力にとりつかれて写真を撮り続ける人の気持ちにも、共感できる感覚を持てたような気がする。
あと、空の旅をするなら秋冬や春ではなく、あえて夏にしたほうが面白いだろうとも思った。
福岡遠征
場所:G-STAGE小倉
小倉駅新幹線口を出て右に曲がってすぐ、リーガロイヤルホテルの手前にある「あるあるCity」の2Fにある。
音量が小さいというゲーセンマップの情報はあるものの、特段そうは感じなかった。短めの黒幕カーテンで四方を仕切られているので、個室にいるのとほとんど変わらない。
さらにそのカーテンがいい具合に遮音材の役割を果たしていて、音量は自分には申し分なかった。また使わなかったが、ヘッドホンアンプも取り付け済みだった。
皿がはがれていたものの、これも自分にとってはプレイに支障に来すレベルではなかった。
むしろボタンの沈み具合が少し難ありだと感じた。やや出来のいいメンブレンキーボードと同じ感じで、構造上はCherryの赤軸くらいになるのが理想と思う自分には違和感が大きかった。*1
プレイ内容は、Premium FREEで今日のイチオシ3曲と他1曲の合計4曲をプレイして、福岡行脚のメダルをゲット。
福岡遠征のよもやま話
本当はジーカム和白(わじろ)に行くつもりだったんだけど、途中乗換駅の香椎(かしい)駅でなぜか下車してしまった。
何か妙にそわそわと急ぐ気持ちばかり大きかったのは覚えている。今回の旅の道中は、急がずゆっくり回れ、というお告げなのだろうということを自分にたたき込むために、香椎駅から少しだけ歩いた。
(本当は、次の快速電車まで15分ほど待ちが出てしまったため)
国道3号の香椎交差点まで、駅前から歩いた。ここまで自分の足では7分。
道中に地元産の桃が売られているのを見つけた。福島産の桃は九州まで運ばれるらしい。
東京都内と近郊地域で見かける長野産・山梨産の桃も、こうして広い地域で売られていたりするのだろうか?と少し気になった。
小倉をふらつく
福岡行脚を終えて何もせず宿に向かうのは非常に忍びないと思ったので、小倉の街をふらつくことにした。
以前の自分なら、目的を終えたら即宿に向かっていただろう。でも今はそうじゃなくなった。何かないかなーと気軽な気持ちで、知らない街に来たらとりあえずふらふらと歩くのが楽しみになっている。
しかしでかい荷物を背負ったままというのはしんどい。なので駅のコインロッカーに荷物をたたき込んでから向かった。45Lの登山用バックパックに荷物をそれなりに詰め込んだ状態でも、300円のロッカーにたたき込むことはできるというのを学習できた。
そのまま小倉城口から出た。
出た先ではポチタマクラブという、子犬・子猫の里親捜しを活動目的とする団体が、子猫計10匹ほどをケージに入れた状態で展示していた。*2
そのかわいさに惚れ込んでしまったのと、活動を支援したいという気持ちが強くなったのもあり、500円を入れておいた。
少し話をして1匹の猫にも触らせてもらったけど、猫もいいな―と思った。なんといっても仕草がかわいい。犬は直接心がふれあう感覚がいいけど、猫は仕草が本当にかわいらしい。
その後アーケード街を発見したのでそこを歩くことにした。
18時前と飯時が迫っていたので夕飯を食べるところも見つかればいいなあ、と思いつつ中を歩き回る。荷物は持っていないのでさながら現地の人になりきった感覚さえする。
昔(とはいえ中学時代)友人からは「お前違うクラスに入っているのに違和感ないな」なんて言われていたから、もしかしたら完全に現地の人間とみられていたかもしれない。
そうしたら鳥町食道街なんてところを見つけた。これは入らざるをえない。
ここのイベント情報によると、小倉はなんだか焼きうどんの発祥地らしい。本当かどうかはわかんないけど。
焼きうどんでもいいか、とは思ったけど自分の心が「ううん、何か違う」と言っているので、それに従ってもう少し進んでみた。
福岡といえば博多ラーメンだろう、というのが歩きつつ見ていたチャットのログに流れていたので、「たしかにそうだよなあ」と思いつつそれでいい感じのところを探していたら、ちょうど良さそうなのが見つかった。お店の名前は「麵屋 まるいち」。
食べログなどを一切見ずに適当にほっつき歩いて、自分に合いそうなところを見つけたときの感覚は、まさに何とも言いがたい。
まるいちラーメンに煮卵乗せをいただく。これで700円。ラーメン単品なら600円。
腹が減っていたのと、そのおいしさにつられて替え玉を2玉も頼んでしまった。なお替え玉は一つに付き100円。
高菜(で合っていただろうか)・にんにく・ごまを入れて味に変化をつけながら食べたので、最後まで飽きずに食べられた。
門司港駅へ
食事後しばらくアーケード街を歩いてから、宿泊場所のある門司港駅へ向かった。
門司港駅は小さいがとても歴史のある駅である。詳細はそこらの解説サイトなどにゆだねることとする。
しかし今は改装工事中で、その駅舎外観を見ることはできない。以前(とはいえ2007年3月)来たときは改装していなかったので見られたから、実に惜しいことをしたと思う。
この後は宿泊場所にて体を休めつつ、これを書いている。本日分はこれでおしまい。
*1:そんな自分は、自宅ではRealforce 87UBを使っていたりする。キータッチにはかなりうるさいという自覚はある。
*2:小倉駅前のポチタマクラブについて:可愛い猫の里親探し|笑いと癒しの花ねこ日記
beatmania IIDX 行脚記その2 静岡編
昨日早く寝て早く目が覚めた(AM6:30)。
「今日はすることないなー」と思いながら青春18きっぷが2回分残っていることに気がついた。
「1日で無理しない範囲で、どこまでいけるんだろう?」と思いながらルートをいくつか探ってみた。
名古屋:6時間以上かかる。帰りに新幹線使わないと無理。新幹線料金は東京までの片道で1万円超。却下。
岡崎:名古屋と大して変わらない。却下。
豊橋:5時間半くらい。どうやってもどちらか片道で新幹線使わないと時間の余裕がない。それは無理ということ。却下。
静岡:なんと片道3時間半。朝出れば昼には着く。何かうまいものも食えそうだ。よし、これで決定。
青春18きっぷユーザーには有名なロング・オブ・シズオカである。その名は伊達ではなかった。なんといっても静岡県を昼間の普通列車で通過するのには、ほぼ4時間かそれ以上かかる。
過去2度経験しているのでその長さは大体わかっていた。が、やっぱり長いものは長い。
手早く通過したいなら夜行快速「ムーンライトながら」が非常に便利である。が、みな考えることは同じで、大人気列車で全席指定席な上に予約がなかなか取れない(余裕を持ったスケジュールで予約をとるなら大したことはない)。
大学時代に沼津出身の友人が研究室にいたので聞いてみたところ、「みんな3駅とか4駅程度しか使わないから、快速の需要がない」とのことで、今日見ていたらたしかにそんな感じだった。地元の人は長くても6駅とかそのくらい乗ったら降りていく。
今日は長々と居座っているのが多かったけど、おそらくほとんどが18きっぷユーザーだったのだろう。そんな自分もそうだ。
この時期、地元の人に迷惑かかってるんじゃないのかな……と思ったりした。
東京を出る
出るころになって使用済み核燃料が満タンだという内部警報が発令された。それに対処するのに約30分、池袋の副都心線改札近くにある廃棄物処理場の一角を占拠せねばならなかった。
思い立ってそのまま何も食わず出てきたので、その後外に一旦出てモスのモーニングをいただく。400円。
朝食後は即移動を開始して静岡へと向かった。
熱海まではトントン拍子で進めるが、やはりロング・オブ・シズオカ、熱海から先がずいぶんと長い。
持ってきたMacBook Airと手持ちのSIMフリーなスマフォをBluetoothで結んで、身内でやっているあるコンテンツの更新の下処理を進めて時間をつぶした。
静岡到着
12:40ごろ、静岡に到着。
腹が減ったので静岡らしい感じの飯屋を探す。が、駅前にはあんまりない。
手持ちのもう一台のスマフォでGoogle先生に聞くと、北口からちょっと離れたところに集まっているという。
少し歩いて(だいたい10分くらい)、「のっけ家 静岡店」に到着。ここで白身魚盛り込み丼をいただいた。鯛、カンパチ、ほうぼう、雲丹、いくらが乗って1296円(税込み)。
最初は何が何の魚かあまりわからなかったが、あとになって見直してみれば「どうやらあれがほうぼうという魚のようだ」という感じである。そんなものである。
今日の静岡の天気 体感結果
晴れていて、湿度もあまり高くなかった。汗が出ても風が吹けばさらっと乾いていく心地よさ。
東京は朝から湿度が高くて、曇っていたにもかかわらず蒸し暑かった。じわじわと噴出してだらだらと汗が流れる感じと、いつまでも乾かないことによるべとつき。
全く対照的だった。
静岡行脚
昼食後、バスで静岡駅前から静岡インター入口まで向かい、THE 3RD PLANET静岡インター店に行った。
運賃は190円。乗車時間が20分程度あるのにこれは安い。実家近辺の地元とはあまりにも公共交通の事情が違いすぎる。向こうじゃ20分も乗ったら市街地内でも400円近く行くというのに。
ここはバス停に着いたら後ろを振り返ると、すぐそこにある。徒歩2分とあるけど、これは1分の範囲だ……
無事、静岡行脚のメダルをゲット。
14時ごろに到着したので、人が増えて混んで待ち時間が出るかと思ったものの、最初から最後まで自分含めて3人で2台のIIDXを順番にプレイするという快適な環境だった。立地の影響だろうか?
メンテナンスもばっちりで、同店高崎店と同じく申し分なし。強いて言うなら高崎店のほうが広い分、音ゲー筐体同士の距離もあり、またIIDXが爆音仕様になっていて音量も申し分ない。
静岡インター店ではIIDXの左隣にあまりほどなくしてギタドラがあるため、それをプレイする方がいる場合聞こえが悪くなる場合があるということだけ付け加えておく。
ここのIIDXはヘッドフォンアンプが設置されていて、今回は愛用のQuietComfort 15を持っていって事なきを得たのであまり気にはならなかった。普通こういう場所に持っていくような代物ではないが、あいにく手持ちがこれしかないので仕方がない。傍目から見たら贅沢以外の何者でもない、と見えるようにも思う。
戻り
なんだかんだいって、いつものように5回くらい遊んで「あれ、ここ東京じゃないよな、静岡だよな」と思い出して、さっさと帰路についた。
帰り際、静岡駅につながる地下通路で、草灘駅近くに温泉があるという広告があった。興味を引かれた。でも風呂道具はない……(その前にそのための時間も確保していない)。
そのうちまた来たときに行こう。駅近くの温泉というのはどうしても惹かれるものがある。
静岡駅で改札を通ったあとすぐにあるKIOSKで、TOICAで飲み物を買った。日ごろはモバイルSuica使い(通勤定期が入っている)なので、「TOICAで」の一言とともにリーダーにいつものように携帯(ガラケー)をかざした。もちろんスムーズに支払いが行われたが、あとになって「何であの人携帯をかざしてたんだろう」という店員さんの気持ちがよぎった。
帰りはさすがに疲れてて、静岡から熱海までの間は半分くらい寝ていた。熱海からは普通列車グリーン車でまたPCをテザリングして快適な時間を過ごした。
帰りの道中では、いよいよ今週末に控えた大規模行脚に必要な作業を少ししたりもした。
静岡という街について思ったこと・感じたこと
街の雰囲気は、名古屋と首都圏という大都市圏にはさまれた立地上、何かやさぐれた感じ*1なのかと思ったがそんなことはなさそうで、逆に「これでもなんとかやれてるから俺は俺のやり方でやる」というようなものを感じた。
たとえば静岡駅前から静岡インター入り口までのバスを見てみると、最低でも20分くらいかかるのに運賃は190円のままあがらない。もちろんその間に乗り降りする人は少しずついて、車内も席が少し空いていて立っている人はいない、というくらいの乗車率である。
このくらいなら2、3回くらい運賃があがってもいいはずなのに、あがらない。
「これでも赤字じゃないですから、これでいいんです」
そんなおおらかな部分が見えて、住んだらそういう具合で肩肘張らずに自然体でいられそうな場所なのかもしれない、と思えた。
静岡は首都圏・名古屋の両方の中間地点である。どちらに遊びに行くにもちょうどいい。
かといえ過度に寂れた様子もない。それなりの活気があるし街としての規模もある。
静岡駅から少々外れた場所(2駅くらい離れたようなところ)であれば、おそらく程よい調和が取れた生活ができるかもしれないとも思えた。
*1:大きい街に囲まれて、みんなそっちばっかり向いているからもういいやという諦めと負の悟りの感覚。出身地である東北地方では東京を向いてばかりなうえに完全に自家用車社会のためか、この感じが強い